Diario di Bianca

ポケモン対戦のことを中心に書いていきます。

はじめまして&SVシーズン14を終えて

〈はじめに〉

はじめまして、カノンと申します。

ポケモンARIAシリーズ、語学などが好きな者です。

ポケモンはストーリーこそ赤緑からプレイしているおじさんですが、ポケモン対戦に本格的に触れたのはSVになってからでした。※育成についてSWSH時代に少し学びましたが、ランクマッチはSVシーズン5から本格的に始めました。

 

そんな僕ですが、ポケモン対戦を始めるにあたって1つの夢がありました。

 

〈1つの夢とは〉

それは、「ラティアスを活躍させたい」でした。

 

2002年に『劇場版ポケットモンスター水の都の護神ラティアスラティオス』が公開されてはや22年。劇場でラティアスに出会ってからというものの、現在に至るまで一番好きなポケモンです。

 

サファイアの図鑑説明には、「知能が 高く 人の 言葉を 理解する。 ガラスの ような 羽毛で 体を 包み込み 光を 屈折させて 姿を 変える。」とあり、劇場版ではこのとおりに描かれていました。そして劇場版のキーパーソンでもあるカノンはポケモンの登場人物の中でもトップクラスに好きです。

 

過去第5世代ではお兄ちゃんのラティオスが大活躍、続く第6世代~第7世代ではメガシンカを獲得したラティアスであれば、きっと第9世代でも有望だと思っていました。(勿論、今でも思っています)

 

しかし、第9世代は素早さインフレ、火力インフレ、耐久インフレ…右を見ればハバタクカミ、左を見ればサーフゴー、上を見ればカイリュー…このような時代にラティアスを本当に輝かせられるのか、初心者の自分には不安でした。

 

さらに保険を張るわけではないですが、シーズン5に対戦を始めたものの、夏~秋にかけてプライベートや仕事が忙しく、毎シーズン30戦程度しか潜っておらず、とにかく経験値が足りないと感じていました。

 

〈そこで〉

まずはレギュレーションE最後のシーズンであるシーズン13で200戦以上潜り、とにかく対戦数をこなしました。結果としては最終R1700・初の最終4桁(瞬間最高R1800)を達成することができました。とはいえ、レギュレーションFでは環境がガラッと変わると想定されるため、事前の情報収集も重要であると考えました。

 

情報収集に際しては、ポケモンソルジャーさんやシグマさんのメンバー限定Discordで他のプレイヤーがどう考えているのかを参考にしたり、オフ会に参加したり、知り合いのポケ勢に相談をしたり、様々なことをしてみました。そんな中で、ラティアスが輝く構築は何なのかを考えていました。

 

 ラティアスが輝く構築は何なのか〉

(1)ラティアスを最も輝かせられる構築

(2)自分が最も安定して勝てる構築は何なのか

 

(1)については、正直プレイヤー次第だと思います。ラティアスラティオスに比べて火力は低いですが、それでもC110と最低限のアタッカー性能はありますし、D130の高さと豊富な補助技を活かして受けループやサイクル構築でも輝くことはできると思います。

 

しかし、(2)を考えたとき、

 

対面構築:初心者にもイメージがしやすく、ハマれば強いが数的不利をとると形勢の逆転が厳しくなる。

 

受け構築詰将棋のように、一手一手を通さないと崩壊する印象。また、TOD慣れをしていないと時間管理が難しい。

 

サイクル構築:受け構築ほどではないが、それでも択の場面が増えるという印象。たとえば、ウーラオスのとんぼがえりで引いたポケモンに、不利タイプの技を打たれる可能性がある。

 

…と、これらの構築を使ってラティアスを輝かせるのは、初心者には厳しいものがあると思いました。また、SVの特徴である「テラスタル」は、受け構築やサイクル構築の読みをより一層難しくしていると感じました。※これらは個人的な感覚である旨、ご了承ください。特定の構築をマイナスに評価しているわけでは勿論ございません。

 

そう考えたときに、HBに手厚く努力値を割きつつ、弱点の少ないテラスタルを備え、瞑想自己再生を搭載したラティアスであれば、やることが明確で択が発生しにくく要塞化でき、数的不利をとってもそこまで致命傷にならないのではないかと感じました。

 

振り返ってみると、残りポケモンが3 vs 1で数的有利をとっているはずなのに、ちょうのまいウルガモスやビルドアップソウブレイズに負けたことがあります。「積み」構築は数的不利をとっても文字通り相手を「詰ませる」ことができるのではないか…と思いました。

 

以上の経緯から、①HB瞑想自己再生ラティアスを軸に積み構築を考えることにしました。

 

〈積み構築の作成にあたって〉

ラティアスの相方として、どのポケモンが良いかを考え始めましたが、上位勢の方の動画やオフ会での構築を見ると、毒タイプのポケモンを採用しているイメージがありました。

 

何故毒タイプのポケモンなのかについては、①相手のポケモンを毒状態にすることで、相手のポケモンに悠長な行動をさせない(たとえば積み展開)、②定数ダメージにより自身の足りない火力を補う、などが理由としてあるのかなと思いました。

 

いつもお世話になっているポケ勢のユウキさんにこのことを相談したところ、概ねその理解で合っているのではないかとのことでした。※キョジオーンやチオンジェンなどの要塞化ポケモンドヒドイデやテツノドクガと組む傾向にあるのもそういった理由と思われると仰っていただき、なるほどとなりました。

 

そこで、ドヒドイデやテツノドクガ、キラフロルが相方候補になると考え、試行錯誤で対戦数を重ねてみました。ただ、ドヒドイデやテツノドクガはどうも上手く活躍させることができず、特にドヒドイデは相手の起点にされてしまうことが多々ありました。勿論、これらのポケモンが弱いということは決してなく、純粋に僕の実力不足です。また、毒タイプのポケモンではないですが、ガオガエンはタイプ補完も良く、相手の攻撃性能を落とす技を豊富に覚えるため採用したいと思いましたが、こちらも上手く活躍させることができませんでした。

 

そうした中、キラフロルは特性により自分自身の1ターンを使わずに「どくびし」をまくことができ、また自分のフィールドに撒かれた「ステルスロック」や「まきびし」を消すことができる「キラースピン」も覚え、なおかつ自分にとって使用感が良かったので採用することにしました。当初はCSタスキの「ステルスロック」搭載型でしたが、特殊アタッカーにあっさり負けることが多かったため、特殊アタッカーにも強く出られるよう②HCチョッキキラフロルラティアスの相方にすることにしました。

 

ここまでで、相手目線でサーフゴーやアシレーヌ、パオジアンなどを呼びやすいと感じました。そこで、これらのポケモンにある程度抗えつつ、スカーフサーフゴーやきせきポリゴン2にも有効な「はたきおとす」を搭載した③炎オーガポンを採用しました。様々なポケモンの攻撃を1発耐えることで果たせる仕事が多いポケモンであるため、耐久にも厚く努力値を振りました。ただし、火力低めということもあり回復技で粘られたり、積み技を使われたりすることが多かったため、補助技として「アンコール」を搭載することにしました。

 

上記3体でタイプ相性補完も考慮した基本軸は完成し、宿木や毒、胞子、鬼火などに耐性もつきましたが、電磁波が一貫しており、構築の威圧感がやや無いと考えました。当初HDチョッキランドロスを採用していましたが、自分には上手く活躍させられず、テラスタルがない状態でのパオジアンへの勝ち目が限りなく低いため、④HDに手厚く振った暁ガチグマを採用しました。このポケモンは、「つららおとし」の怯み・「フリーズドライ」などのこおり・「ムーンフォース」によるCダウンなどがなければ圧力最強のポケモンであるため、隠密マントを持たせることにしました。またキラフロルの毒との相性も良いため、ターン数稼ぎも兼ねて「つきのひかり」を採用しました。また、連続して出せない「ブラッドムーン」との相性も良く、積みポケモンを流せる「あくび」を採用しました。

 

ここまでで構築の基本軸は出来上がったので、個人的に不足しているなと感じた要素を列挙すると

 

◆素早さがやや足りない

ラティアスも炎オーガポンも決して鈍足ではないものの、ハバタクカミやパオジアン、スカーフ水ウーラオスなどに後れを取ってしまう。

 

カイリュー対策

カイリューに対して、技構成によって弱点を突くことのできるポケモンはいるものの、技スペースの足りなさやタイプ一致技ではないことからくる火力不足が懸念。

 

◆vs対面構築への回答

⇒炎オーガポンやガチグマは対面性能は高いものの、自分の構築上、ゴリゴリのアタッカーではないため、ある程度対面性能のあるポケモンを入れたい。

 

◆物理アタッカーの不足

⇒基本軸の4体中3体が特殊寄りであるため、残り2体のうち1体は物理主体のポケモンにしたい。

 

◆行動保証の確保

⇒急所などのリスクを踏まえ、タスキ持ちや特性がんじょうのポケモンが1体いると心強い。

 

あたりがあると思いました。これらを総合的に踏まえ、⑤タスキパオジアン⑥ブーストエナジーハバタクカミを採用することにしました。当初は鉢巻飛行テラバーストカイリューなども考えていましたが、テラスタルはできるだけラティアスに残しておきたいので、今回は採用を見送りました。

 

〈個体紹介〉

ラティアス@アッキのみ

ふゆう

はがねテラスタル

187(252)-x-135(196)-131(4)-151(4)-150(52+)

アシストパワー はどうだん めいそう じこさいせい

 

HB:できるだけ高く

S:準速ウーラオス抜き

CD:余り

 

⇒食べ残しや隠密マントも試しましたが、アッキのみの使用感が一番よかったです。ただ、テラスタルについては、テラスを切った後にウーラオスや炎オーガポンに苦戦を強いられてしまったため、毒テラスのほうが良いかなと思いました(し、実際に最後のほうは毒を試しました)。基本的にはラティアスにテラスタルを切ります。

 

②キラフロル@とつげきチョッキ

どくげしょう

くさテラスタル

190(252)-x-110-200(252+)-102(4)-106

パワージェム キラースピン マッドショット エナジーボール

 

H:攻撃を可能な限り耐えるように全振り

C:高いC種族値を活かすため特化

D:余り

 

⇒特殊アタッカーへの回答として、チョッキを持たせましたが、カミの振り方によってはカミを倒しつつ、裏の物理アタッカー相手に毒びしも撒けたのが本当に偉かったです。マッドショットは裏のラティアスや炎オーガポンの行動回数を増やすためでしたが、キラフロル自身の行動を増やすため、Sをもう少し振ってもよかったかもしれません。

 

③炎オーガポン@かまどのめん

かたやぶり(おもかげやどし)

ほのおテラスタル

187(252)-155(4+)-112(60)-x-120(28)-151(164)

ツタこんぼう ウッドホーン はたきおとす アンコール

 

上記努力値振りはS12最終1位のスポンジさんの振り方を拝借いたしました。(ご本人のブログリンク貼付許可は頂戴していないため、必要に応じて削除させていただきます)

https://spokemon929.hatenablog.com/entry/2023/12/05/175448

 

⇒当初AS振りをしていましたが、ワンパンされてしまうことが多く、火力を落としてでも行動回数を増やせるほうが良いと思いました。特にラスト1体同士になった時のギリ耐えからの勝ち星につながったのは本当に大きかったです。技構成については、元のスポンジさんの採用どおり(ツタこん、ウッドホーン、がんぷう、せっか)にしたうえで、はたきやアンコールなどは別のポケモンに搭載したほうがより元の良さを活かせたのではないか…と終わった後に感じました。まずは強者の方の案をそのまま採用するのが吉だなと感じました。

 

④暁ガチグマ@おんみつマント

しんがん

どくテラスタル

220(252)-x-151(84)-179(60+)-98(100)-74(12)

ブラッドムーン だいちのちから あくび つきのひかり

 

努力値振りはS11最終3位のかみんちゅさんの振り方を拝借いたしました。(ご本人のブログリンク貼付許可は頂戴していないため、必要に応じて削除させていただきます)

https://cresseliapoke.hatenablog.com/entry/2023/11/03/112825

 

⇒HDに手厚く降ることで、火力の低めのハバタクカミの攻撃を2発耐え、返しのブラッドムーンとだいちのちからで倒せる点が良かったです。ムンフォのCダウンを嫌って、持ち物をオボンではなく隠密マントにしましたが、つきのひかりではなく原案通りしんくうはにしておくべきだったな…とシーズンが終わってから感じました。(歴史は繰り返ry)

 

⑤パオジアン@きあいのタスキ

わざわいのつるぎ

ゴーストテラスタル

155-189(252+)-101(4)-x-85-187(252)

つららおとし ふいうち せいなるつるぎ サイコファング

 

AS:オーソドックスな全振り。最速カミが少ないと感じたため、意地。

B:余り

 

⇒技構成を欲張ってせいなるつるぎサイコファング両採用にし、環境に増えていたノーマルテラスカイリューをかわすためゴーストテラスにしましたが、サイコファングを切って電気テラスタル+テラバーストにし、ふいうちの代わりにこおりのつぶてでも良かったかもしれないと感じました。(水テラスウーラオスへの打点と、そもそものふいうち択を減らすため)

 

⑥ハバタクカミ@ブーストエナジー

こだいかっせい

みずテラスタル

147(132)-x-107(252)-170(116)-156(4)-171(4+)

ムーンフォース たたりめ マジカルフレイム でんじは

 

努力値振りはポケモンソルジャー様の振り方を参考にいたしました。(ポケソル様のYouTubeリンク貼付許可は頂戴していないため、必要に応じて削除させていただきます)

https://youtu.be/T8u6LIcO3vA?si=9dean2hrvZcSb7RA

 

⇒水ウーラオスのすいりゅうれんだやハッサムバレットパンチを意識した水テラスです。また、ハッサムへの打点としてマジフレを採用し、裏のラティアスが積みやすくなるようにでんじは+たたりめを採用しました。ただ、キラフロルの毒びしを活かすという意味では、でんじはではなく、いたみわけ採用でも良かったかなと思います。

 

〈反省点〉

以下、初心者ながら感じた反省点を記します。

 

◆鉢巻水ウーラオスが重かった

◆初手のスカーフサーフゴーが重かった

◆じゃくほカイリュー、ダイススケショカイリューに頻繁に荒らされてしまった

⇒上記3つはさすがにもっと意識すべきでした。環境に一定数以上いるため、立ち回りを考えておくべきだったな…と。

 

◆ブリジュラスの型が多様でいつも戸惑っていた

⇒新環境とはいえ、自分でブリジュラスを使ってみてもよかったかもしれません。

 

◆初手で草テラスを切ることをためらってしまい、初手キラフロルがほとんど仕事をできずに終わってしまったこともあった

ラティアスにテラスを切る前提であれば、やはりタスキのほうがよかったかもしれません。ステロを撒けることでカイリューマルスケも削れますし。(なおすいりゅうれんだ)

 

ポリゴン2対策が主に炎オーガポンのはたきおとすであったため、ポリゴン2入りには必ず炎オーガポンを投げており、選出が歪んでしまった

⇒スカーフトリックなども構築のどこかに入れるべきだったかもしれません。

 

◆受けループがきつすぎた

⇒対戦数はすくないものの、ボコボコにされました…。

 

ラティアスを積みエースとして採用していたが、豊富な補助技からのサポート役も良いのではないか

⇒次回に向けて検討してみたいです。

 

この辺りを次回のランクマでは意識したいと思います。今回は私見で積み構築以外をあまり考えませんでしたが、ラティアスをほかの構築ベースで考える柔軟性は今後持ち合わせたいと思います。

 

〈さいごに〉

20年来の嫁ポケであるラティアスとともに戦うことができ、2シーズン連続での最終R1700を達成でき素直に嬉しいです。本ロムは200戦以上潜り色々と試しましたが、最終R1680で終わり、サブロムでなんとか最終R1700を達成しました。次回は最終R1750を目指したいです。2月以降、6月ぐらいまでプライベートも仕事も忙しいので、どのぐらい潜れるかは不明ですが、せっかくなので程よくポケモンライフも楽しみたいです!

 

 

今シーズン、自分のプレイングが上手ければ、もっと輝かせることのできるポケモンたちだったと思います。最終構築は今回記載した6体でしたが、本当にいろいろなポケモンがシーズンを通して頑張ってくれました。本当にありがとう。

 

対戦ではないですが、1月は会社の先輩のお子さんの好きなポケモンを交換したりもしました。ポケモンというコンテンツを通じて、1人でも多くの子どもが笑顔になってくれたら、おじさんとしてはとても嬉しいなと思いました。(お前は誰だ、というのは置いておいてください笑)

 

スペシャルサンクス〉

ユウキさん:初めて参加したオフ会のシングル厨で記念すべき1人目の対戦相手であったことをきっかけに、本当にいつもお世話になっています。今回も構築相談にのっていただき、ありがとうございました。

 

みっとさん:雷撃オフ前日にもかかわらず、アッキのみをくださり、本当にありがとうございました。ラティアスが活躍してくれたのは、みっとさんのお蔭です。いつも励ましの言葉もありがとうございます。

 

きてふわさん:雷撃オフで個人的に対戦をしてくださり、プレイングのアドバイスラティアス構築のヒントなど、とても沢山の有益な情報をありがとうございました。またオフ会などで会えると嬉しいです。

 

その他、オフ会やTwitterなど、12月から1月にかけて本当に沢山の方にお世話になりました。年齢の割に対戦歴の浅いひよっこですが、これからも交流していただけると嬉しいです。本当にありがとうございました。

 

一旦シーズン15はお休み予定ですが、また仕事やプライベートが落ち着いたら対戦を頑張りたいと思います。末筆ではありますが、これからもよろしくお願いいたします。最後までお読みいただき、本当にありがとうございました。

 

カノン